関根正恭のブログ

歌う事と写真加工がLOVEでございます。 略歴: ミュージシャン→売れなくて辞める→ビッ〇カメラに就職→また音楽やりたくなって退職...直後入院でそれどころじゃなくなる→色々あり会社員。 遊ぶように働くをモットーに、本業の話、歌、趣味、副業の事を中心に書いていきます。 これは 関根正恭のアウトプットブログですm(__)m ただ垂れ流すように書くのではなく、僕が体験・行動してきたものを体系的に、 出来れば有益な情報や気付きなどが必ずあるような形でまとめていきます。

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【断言します】ハイトーンを歌う時の心構えと対処方【絶対に無理は良くない】


こんにちは、正恭です。

先日、同僚からの歌のお悩みに答えたのですが、またもや質問されたのでブログでまとめてみたいと思います。

質問してきた同僚が横で見つめる中で書くのは中々な苦行ですが、気にせず書いていきます。
質問内容ははこちらです。


『髭男のプリテンダーを練習してるけどキーが高すぎて全然歌えない。どうしたら歌える?』


髭男といえば、言わずと知れたあのOfficial髭男dismですが、確かにプリテンダーをちゃんと歌えたらカッコいいですよね^^


今回の記事はテーマが髭男の代表曲『プリテンダー』に限定されていますが、読んで頂ければこの曲に限らず、他のアーティストの曲や、普段歌わないようなジャンルの曲を歌う時にも役立つように内容を濃くしていきます。

この記事を読んでいただき、練習すると『ハイトーンに対しての対策』『多種類の声色の出し方』の概念がわかり、色々な曲に挑戦できるようになるのではないかと思います。

ただ、マインド的な事や、イメージ力を要することなので少し難しいかもしれません。
なるべく噛み砕いて書いていきますので、是非最後まで読んでいただければ幸いでございます。

今回の記事は下記の4点に絞ってお話していきます。

 

 

【1】[★目次★] ハイトーンなキーを目指す前に大切な心構え

【2】一般的な男性のキーと女性のキーの解説

【3】ミドルボイスについて

【4】歌唱にはイメージが大切です

 

 

 


【1】ハイトーンなキーを目指す前に大切な心構え

キーが高すぎて全然歌えないと横で同僚がぼやいてますが、まずはそこについて解説していきますね。

アーティストも同じ男性ですし、原曲キーでちゃんと声を出したい願望があるのは分かります。
しかしながら、こんなこと言ったら元も子もないのですけど、無理せずに自分に合ったキーで歌うのが一番いいと思います。

服も靴も時計も指輪も、自分のサイズのものをつけますよね?
サイズに合わないものを身に着けても、全く持って締まらず、残念な感じが出てしまいます。

歌は《表現》なので、無理なキーに拘るよりも、如何に表現するかに注力した方が よほど人に響く歌が歌えますので、心構えとして覚えておいてください。
キーを上げようが下げようが、歌の持つパワーやエネルギーに変わりはありませんし、正直メロディ自体は別段難しくはないので、無理せずキーを下げて歌った方がいいです。

『じゃあどうしようもないの??』と思われた方の為に後半で救いのある答えをご用意しておりますので、このまま読み進めて頂ければ幸いでございます。


【2】一般的な男性のキーと女性のキーの解説


では何故キーを下げた方がよいのか解説します。

下に図をご用意したので見て欲しいんですが、一般的な男性の出せるキーってこんな感じなんです。
つまり図で言うとMid2Gってとこまでがせいぜいで、それ以上を無理に出そうとすると声が割れちゃいます。

 

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で、同僚の彼が攻略したい髭男のプリテンダーですが、地声でだすトップの音(一番高い音)がHiC、ファルセット(裏声)の音がHiC#と、かなり高音なわけです。

トップ以外も全体的に高めなキーで構成されており、図をみればわかる通りもはや女性が出すようなキーなんですね。
これを何のトレーニングもしていない男性が地声で出すのは無理ゲーです。

無理な歌い方で歌うと喉を傷めるだけなので、絶対にお勧めできません。

 

【3】ミドルボイスについて


・・・・・とは言え、やっぱ原曲キーで歌いたいーっ!って気持ちも分かりますので、一応原曲キーで歌う方法についても少し解説していきます。

ただ、かなりテクニカルな事なので、正しい練習をしないと出来ませんのでご了承くださいましm(__)m

まずですね、素人がこのキーを地声で頑張って出そうとしちゃダメです。

え?じゃあどうやんのよ?って感じですが、結論から言うとミドルボイスを覚える事です。

ミドルボイスとは地声と裏声の中間の音の事で、一般的にはミックスボイスなんて言われたりします。
で、そのミドルの説明なんですが、なるべく分かり易く書いていきますが、正直文字だと伝わりづらいのです....。

YouTube等の動画でみるとより分かり易いと思います。

まずサビは全部裏声で歌ってみて下さい。
そこからエアーの抜ける量を徐々に少なくしていき(喉を締めていき)地声成分を足していく感じなんですが(あくまで僕の感覚ですので、有名どころのボイストレーナーが見たら違うよって言われるかもしれませんが)、、、伝わってますかね(汗)


後は、イメージのお話なのですが声帯の本来の位置とは別の所に声帯をもう1コ作る感じですね。
僕の場合はミドルを使うときは下記の図のあたり、顎と本来の声帯の間あたりに声帯をイメージで作ってます。

※イメージは自分の掴みやすいところで構いません。

 

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【4】歌唱にはイメージが大切です


このイメージってのはすんごく重要なんです。
例えばゴリゴリしたシャウトをしたいってなったときに、馬鹿正直にそのまま出したら一発でノドがガラガラになってそのあと歌えなくなってしまうんで、僕はなにか特殊な声を出すときにも別の所に声帯を作るイメージ作業はします。

このイメージ作業とエアーの配分量の調整でゴリゴリシャウトをします。
そうするとアラ不思議、ダメージがかなり抑えられるんですよね。

僕も後から知ってびっくりしたのですが、七色の声色を使い分ける、声優の山寺宏一さんもこの手法を使っているらしく、出す声色によって声帯を別の場所にイメージで作っていると仰ってました。


独学の場合、かなりの練習量と理解度が必要になりますが、ミドルボイスをマスター出来れば、髭男の原曲キーにも挑戦できるようになりますし、歌える曲の幅も広がるかと思います。

ただ、独学だと喉を傷めやすいので、然るべきスクールに通って、しっかりレッスンをして覚えるのをオススメします。

《まとめ》


・前提として、自分に合ったキーで歌うことを推奨します。

・ムリクリ声を出す前に、一般的な男性と女性のキーを知りましょう。

・ミドルについては、習得は独学だとイメージが掴みずらいと思うので、素人の方は然るべきスクールで習うことをオススメです。

 

《最後に》


ちなみに僕は元々声も高かく、声帯も強かったので、現役の頃でしたら髭男のキーは鼻ほじってても余裕で歌えましたが、(地声でHiHiAまで出たので)今は現役を離れて10年以上なうえに、2度喉を壊してキー自体が下がったので、テクニックに頼らないともう出ません。

僕は独学だったので自分の体を実験台代わりにした代償でノドを壊してるので、皆さんはちゃんとスクールでしっかりと学んで、伸び伸びと歌を楽しんで下さいね。

今回は説明するのが難しくて、伝わっているのか非常に不安ですが、少しでも興味を持っていただけたなら、他にも動画や書籍なども情報を集めてみて下さいね^^

ではまた次回!